デジタルサイネージって何?

広告媒体というと新聞、TV、雑誌、ラジオでしたがインターネットの普及によってその形態に変化をもたらしました。

ここ数年よく耳にするようになった、デジタルサイネージ。

「デジタルサイネージって初めて聞いた…。」
「TV?CMを流すやつ?」
「デジタルな看板?」

そんな方も多いでしょう。

今回はそんな皆さんのために、デジタルサイネージとは何なのか、ご紹介していきます。

デジタルサイネージとは、一言で言うと、デジタルコンテンツを流すディスプレイです。

ディスプレイには大小様々あります。
薄型テレビと呼ばれる液晶ディスプレイや街中で見かけるような大型LEDビジョンなどなど。

そのディスプレイにサイネージプレイヤーを繋げることで、デジタルサイネージとして使用出来るようになります。

スタンドアローン型 vs ネットワーク型

サイネージプレイヤーとは、ケーブルテレビ放送で使われるSTB(Set Top Box)のようなもので、サイネージプレイヤーでディスプレイに映し出すコンテンツや配信時間を管理します。

デジタルサイネージには、スタンドアローン型とネットワーク型と呼ばれる2種類が存在し、以下のような違いがあります。

スタンドアローン型
・ デジタルサイネージの主流でネットを経由することなくコンテツを配信する。
・ コンテンツをDVD、USB、SDカードなどに入れ、それをプレーヤーで読み込む。
・ ループ再生。時間や曜日ごとにコンテンツ編成を変えることがプレーヤーでは出来ない。
・ そのため単一商品の販促目的で主に使用される。TVCMをそのまま流したり、電子POPを映すことが多い。
・ コンテンツの変更は1台ずつ手で入れ替えるため、非常に手間がかかる。複数台使用する場合は全体コントロールが難しい。

ネットワーク型
・ DVDなどは使用せず、ネット(Wi-Fi)を経由してコンテンツを配信する。
・ 自動データ取得が可能。リアルタイムに変更を反映できる。複数台を同時に変更、管理できる。
・ 時間や曜日ごとにスケジュールを組んで、コンテンツの番組編成が出来る。
・ 自由度が高いため、単なる宣伝ではなく視聴者とのコミュニケーションツールとして使うことができる。
・ 「値段が高い」「IT知識が必要」といった敷居の高さから避けられてきたが、最近では安価で簡単なものが登場。普及が見込まれる。

今までのスタンドアローン型では、TVCMや一枚の簡単なPOPなどが使用されてきました。コンテンツもテンプレートのようなもので対応できる部分が多かったのですがネットワーク型が浸透する近い将来にはリアルタイムに変更できるため、使う場所や時間、伝える相手によって迅速に変更可能なコンテンツ需要が一層高まります。

ディスプレイの増加によって、デジタルサイネージを専門とするデザイナーの需要は必要不可欠になると思われます。

入門編の後、デジタルサイネージを専門としたいデザイナーさんのために、「デザイナーのためのデジタルサイネージ講座」で、デジタルサイネージのいろはを伝授していきます。

乞うご期待!