世の中スマートフォン全盛の時代ですが、スマートフォンを使っている人は、それがない事なんて考えられないくらい
生活の一部になっているのではないでしょうか？
スマートフォンが広く普及したおかげで情報発信の在り方は大きく変わりました。
情報は、誰かが他の誰かに向かって発信するものです。
送り手と受け手があって情報は意味があるとも言えます。
情報発信における重要な変化が起きたのは、大多数の人がスマートフォンを手にするようになったここ数年のことです。
そこで、情報発信（「プッシュ」と呼びます）についてのこれまでの世の中の流れを考察していきたいと思います。
プッシュ1.0：ただただ発信するだけの時代
むかし(例えば20年前)私たちがメディアで経験していたのは、情報の単純なプッシュでした。
テレビ、広告掲示板、新聞、ラジオ、雑誌、ポスターやPOPなどなど。
長年、誰もが認めるプッシュメディアの王様はテレビでした。
大企業は、テレビを使ってお茶の間にメッセージをプッシュしていました。
一歩家を出ると、メッセージをプッシュするのは広告用掲示板やポスター(屋外メディア)の印刷が中心でした。
デジタルサイネージもその一つです。
情報の受け手には、どの新聞、どの雑誌、どのチャネルにするかといった選択肢はあったものの主導権は送り手側でした。
別の言い方をすると、送り手側からの一方通行の時代でした。
プッシュ2.0:誰でもプッシュ、誰でもプル
ところが、パソコンを使ってインターネットに接続するようになると全てが変わりはじめました。
私たちは自分が経験する情報を送り手として自由に発信できるようになったのです。
そうなると、自分の好きなものだけを受け手の人たちは選択（ここでは「プル」と呼びます）しました。
送る側も受ける側も自由な時代です。
また、送り手も時には受け手に、受け手も時には送り手になるのです。
また、ソーシャルメディアとモバイル（携帯電話、スマートフォン）の普及によりさらにその流れは加速していきます。
プッシュ2.0の時代の前半は、大きくて重たいデスクトップパソコンでアナログ回線に接続していましたが、
モバイル機器の普及で、どこでも誰でも簡単にインターネットに接続し、情報の送受信ができるようになりました。
どこにいても指先一つで。
この誰でもいつでも、どこでもの時代は、情報を発信し合うだけでなく、FacebookやTwitterでどんどんコミュニケーションができるように
なり、オンライン上でのネットワークの拡がりがどんどん加速していっています。
プッシュ3.0:第三の革命に向けた準備を!
そんなプッシュ2.0が今ですが、すでに新しい時代の夜明けにさしかかってきています。
プッシュ2.0では、情報を発信し交流するインターネットを通したコミュニケーションにより、
オンライン上でお店のファンであったり、コミュニティーが生まれてきました。
しかし、そこには足らない何かが存在します。
その何かとは、リアルな場でのコミュニケーションです。
プッシュ1.0からずっとある”場”はお店です。（イベントスペースや公共スペースも含む）
ソーシャルメディアでオンラインに投稿した情報は、間接的にあるいは、時間が経過してリアルなお店の”場”に伝わります。
これはこれでよいのですが、もっとダイレクトな反応を生み出す方法はないのでしょうか？
ソーシャルメディアに載せたコンテンツと同じもの、またはその場で撮影した写真や動画をその場にいるお店の顧客にテレビなどのモニターで
見せてはいかがでしょうか？
オンライン上のいいね！やコメントではなく、お店でのリアルな反応が期待できます。
オンラインの向こうにいる誰かではなく、その場にいるお店の顧客と情報を共有するのです。
そうすれば例えば、お店の店主であるあなたが情報源となって口コミを始められます。
あなたのいるお店ででできるのです。
その口コミは顧客のソーシャルメディアを通じて広まり、お店のページのファンも増え、来店客も増えて行きます。
リアルな生の声だから。
そうしてまた新しくきた顧客が既存の顧客やあなたとお店で交流し、ファンから仲間へと成長していくのです。
お店の宣伝もオンラインの「いいね！」より、となりにいる仲間の「いいでしょ！」が一番購買活動に結びつくと思いませんか？
リアルとオンラインは分けられるべきものではもうありません。
どこでもインターネットにつながるこの時代、シームレスに自然にいつでも顧客と仲間になる、
そんな時代の夜明けが近づいています。
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